医療的ケア児の成長や日々の生活を支えるために、児童発達支援の利用を検討している保護者の方もいますよね。
一方で、「医療的ケアに対応している施設はどう探せばいい?」「どこまでサポートしてもらえる?」「看護師はいるの?」など、施設選びに不安を感じることもあるでしょう。
医療的ケア児が児童発達支援を利用する場合、一般的な児童発達支援施設選びとは少し違った視点で確認することが大切です。
医療的ケアへの対応状況だけでなく、お子さまの発達や生活面への支援、看護職員や支援スタッフの体制、緊急時の対応、保護者の方との情報共有など、確認したいポイントは複数あります。
また、「医療的ケアに対応している」という情報だけで判断するのではなく、『お子さまに必要なケアを安全に受けながら、楽しく過ごせる環境か』といった視点も大切です。
そこで、医療的ケア児が児童発達支援を利用する際に確認したい施設のサポート体制や、見学時のチェックポイントを分かりやすく紹介します。
医療的ケア児が利用する重心型児童発達支援では安全面の確認が大切
そもそも児童発達支援は、障害のあるお子さまや発達に特性のあるお子さまを対象に、日常生活に必要な力を身につけたり、集団生活への適応を支援したりするサービス。
しかし、医療的ケア児の場合は、発達支援に加えて日常的に必要な医療的ケアへの対応が必要になることがあります。
そのため、医療的ケア児が重心型児童発達支援を選ぶ際は、まず『どのような医療的ケアに対応できる施設なのか』の確認が必要です。
たとえば、必要なケアの内容によって確認すべきポイントは以下の通り。
- 喀痰吸引
- 経管栄養
- 酸素療法
- 導尿
- その他、日常生活で必要となる医療的ケア
対応できるケアの内容や時間帯、実施方法などは施設によって異なるため、お子さまに必要なケアを具体的に伝えたうえで確認することが大切です。
「医療的ケア児に対応しています」という案内だけで判断せずに、実際にどのような体制で対応しているのかまで確認しておきましょう。
看護職員などの配置と医療的ケアの対応体制を確認する
医療的ケア児が重心型児童発達支援を利用する場合、看護職員などの配置状況も重要な確認ポイントです。
施設によって職員配置や対応できる医療的ケアの範囲が異なるため、見学の際には具体的に質問してみましょう。
たとえば、
- 看護職員が配置されているか
- 看護職員が勤務する曜日や時間帯
- どのような医療的ケアに対応できるか
- 医療的ケアはどのような手順で行うか
- 医療的ケアを担当する職員間でどのように情報共有しているか
など。
医療的ケア児が利用する重心型児童発達支援では、「看護職員がいる」ということだけでなく、お子さまが利用する時間帯に必要な体制が整っているかを確認することも重要です。
お子さまの状態や必要なケアについて、見学時にできるだけ具体的に伝えてみてください。施設側から対応方法や体制について説明してもらうことで、利用開始後のイメージがしやすくなります。
医療的ケアだけでなく発達支援の内容も確認する
医療的ケア児が利用する重心型児童発達支援選びでは、安全にケアを受けられることはもちろん重要です。
しかし、それだけではありません。重心型児童発達支援を利用する目的は、お子さまの発達や生活を支えることにもあります。
そのため、医療的ケアへの対応とあわせてどのような発達支援を受けられるのかも確認しましょう。
いくつか例を挙げると以下の通り
- お子さまの発達段階に合わせた活動があるか
- 身体を動かす機会があるか
- コミュニケーションを楽しめる活動があるか
- お子さまが興味を持てる遊びや教材があるか
- 他のお子さまと関わる機会があるか
医療的ケアが必要だからといってできることが制限されるとは限りません。
お子さまの体調や安全面に配慮しながら『できること』『楽しめること』を広げていける環境かどうかも、児童発達支援を選ぶうえで大切なポイントです。
緊急時にどのような対応をするのか確認しておく
医療的ケア児を抱える保護者の方は重心型児童発達支援を選ぶ際、普段のケアだけでなく体調が変化した場合の対応についても確認しておきましょう。
『もし体調が悪くなったらどうするのか』や『緊急時には誰が判断するのか』など不安ですよね。このような不安な事柄は事前に確認しておくことで、利用開始後の不安を減らせます。
確認すべき事柄例
- 急な体調変化があった場合の対応
- 緊急時の連絡方法
- 医療機関との連携体制
- 救急搬送が必要になった場合の対応
- 保護者への連絡基準
見学時やお電話などでのお問い合わせの際に確認してみてください。
施設によって対応方法が異なるため、どこまで対応してもらえるのかを具体的に確認することはとても大切です。
また、お子さまの普段の体調や注意してほしい症状などを施設と共有することも重要になります。家庭と施設が同じ情報を持つことで、より安全にお子さまを支えることにつながります。
送迎を利用する場合は対応範囲や条件を確認する
共働きのご家庭などでは、重心型児童発達支援の送迎サービスを利用したいと考えますよね。医療的ケア児の場合は、送迎についても一般的な施設選びとは異なる確認が必要になる場合があります。
まず、そもそも医療的ケア児の送迎に対応しているか、そして送迎車内で必要なケアに対応可能で看護職員が送迎に同乗することがあるかなど。
他にも保育園や幼稚園といった自宅以外の場所への送迎もできるかも気になりますよね。
そして、そもそも自宅まで送迎できるのか、範囲はどこまでなのかといったことも確認が必要です。
送迎の条件は施設によって異なるため、「送迎あり」という情報だけで判断せず、お子さまの状況を伝えたうえで確認することをおすすめします。
毎日の通所を無理なく続けるためには、支援内容だけでなく、ご家庭の生活とのバランスも大切ですよね。
見学では「お子さまが楽しく過ごせるか」も見てみる
ここまでさまざまな確認事項を見てきましたが、医療的ケア児のお子さまにとって一番大事な事があります。それは、重心型児童発達支援施設で楽しく過ごす事ができるのか。
重心型児童発達支援選びでは、安全面や医療的ケアへの対応を慎重に確認することが大切です。一方で、施設で過ごす時間は、お子さまにとって成長や経験を広げる大切な時間でもあります。
見学では、職員がお子さまにどのように声をかけているか、活動中のお子さまがどのような表情をしているかにも注目してみてください。
「ここなら安心して過ごせそう」
「この活動なら楽しめそう」
「職員の方に相談しやすそう」
と感じられるかどうかも大切なポイントです。
医療的ケア児だからこそ必要な安全面を確認しながら、お子さま自身が「楽しい」「やってみたい」と感じられる環境かどうかも一緒に考えてみましょう。
医療的ケア児の児童発達支援を選ぶときのチェックリスト
最後に、施設を見学するときに確認したいポイントをまとめました。見学前にスマートフォンのメモへ保存しておくと当日の聞き忘れを防ぎやすくなりますのでコピペしておきましょう。
医療的ケアについて
- 必要な医療的ケアに対応しているか
- 対応できる曜日・時間帯はいつか
- 看護職員などの配置はどうなっているか
- ケアの方法や手順を共有できるか
安全面について
- 体調変化や緊急時の対応方法
- 医療機関との連携体制
- 保護者への連絡方法
- お子さまの状態に応じた安全管理
発達支援について
- お子さまの発達に合わせた活動があるか
- 興味や得意なことを生かせるか
- 他のお子さまと関わる機会があるか
- 家庭での様子も支援に反映してもらえるか
通いやすさについて
- 利用できる曜日・時間
- 送迎の有無
- 送迎可能な範囲
- ご家庭の生活リズムに無理なく合うか
医療的ケア児のお子さまにとって重心型児童発達支援は安全と成長の両方を大切に
今回は、医療的ケア児のお子さまが重心型児童発達支援を利用する場合の施設選びのポイントについてお話しました。
重心型児童発達支援を利用する際は、必要な医療的ケアを安全に受けられる体制が整っているかを確認することが大切です。
看護職員などの配置、対応できるケアの内容、緊急時の対応、医療機関との連携など、施設によって違いがあるため、お子さまの状況に合わせて具体的に確認しましょう。
同時に、児童発達支援は医療的ケアだけを行う場所ではありません。お子さまが遊びや活動を通してさまざまな経験を積み、できることや楽しめることを増やしていくための場所でもあります。
だからこそ、施設選びでは『安全に過ごせるか』という視点と『お子さまらしく楽しく過ごせるか』という視点の両方を持つことが大切です。
重心型児童発達支援を検討する際は施設の情報を見るだけで決めず、実際に見学して職員の方と話してみてください。必要な医療的ケアについて伝え、支援内容や緊急時の対応、ご家庭との情報共有について確認することで、利用開始後の生活も具体的にイメージしやすくなります。
お子さまにとって安心できる場所であること。そして、保護者の方にとっても相談しながら一緒にお子さまの成長を支えられること。その両方を大切にしながら、医療的ケア児のお子さまにあった重心型児童発達支援を選びましょう。
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